実をいうと世間には、若者にお金を与えながら専門的知識を授ける組織があるんです。何も闇の組織とか人身売買組織とかでなく、新卒採用をしている企業です。企業は10人採用したらその中の5~6人でもいいからその組織に居ついて活躍してほしい。だから一生懸命教えてくれます。今の皆さんに「一冊本を作って、書店で売って」と言ってもほぼ全員無理でしょう。でも出版社に勤めれば1~2年でそれくらい難なくできるようになります。
すると次第に、働いている側も「お、この分野なら独立できそうだな」とか、いろいろわかってきます。そんな時に改めて独立すればいいんですよ。そういう大人ならいっぱいいます。私もそうです。私は文章を書く時、1日5万円以下の仕事は基本お断りします。ライターは数多くいますが、そもそも読みやすく書けるライターは少ない。中でも自分は経営者のインタビューという飛び切り難しい分野で経験をつんできたので、代わりがいないとまで言いませんが、少ないのです。
私は新卒で広告会社に入りましたが、その同期も何人か独立しています。例えばウエビナーのセッティングの会社。「1対1でZoomで話しましょう」なら普通にZoomを使えばいいんですが、会社が株主を相手に何か発表します、聴く人は1万人くらいきかねません。いざ中継を始めて「あれー映らないなぁ?」なんてことは許されません、中継するにしても機材もスタジオもないです、そんな会社のために「なら全部お任せください😊」って会社です。
これ、やっぱり広告会社でイベントを仕切ったりしてきたから「ここ、儲かるな」とわかったんでしょうね。今彼はお金持ちで、儲かるからいい人材も雇えて、けっこう時間的余裕も持って生活してます。
いい感じで「自由」、手に入れてますよね?
会社の「顧問」って聞いたことないですか? あれ、バイトみたいなものです。役職はないけど、会社に必要な人っていますよね? 例えば中国に展開している企業があって、でも向こうで人脈がない。そんな時に、顧問の紹介会社ってのがあって、「この方は○○商事で20年ほど対中国投資をしてきた方です」なんて人を紹介してもらうわけです。役職はなく、立場は顧問。そして、月に何度かミーティングして、中国の現場で頑張ってる社員から「こういう人を紹介してほしい」とか「この商品を売りたいので関連の法律を教えてほしい」とか、そういうことを頼まれた時に頑張る、そんな立場の人です。
月に何回かのミーティングと、ちょっとした人の紹介やアドバイスで、毎月何十万円かもらえます。私の知人にも、何社か顧問をやっていて、月100万くらい稼ぎつつ、「ひまだー」と言ってる人がいます。
そこで今日の結論。
バイトより、顧問、目指しませんか?
バイトより、経営者、目指しませんか?
さて、それではこのあたりで皆さんお待ちかね、どんでん返しに行きます。実はバイトで食っていって成り上がる方法もあるんですよ。
いっそ海外でバイトしませんか? ワーキングホリデーのような制度もあります。英語ができるだけでそこそこ給料はいい。しかも海外は強烈に人材不足の国もあります。実際に私の友人がやっているんですが、オーストラリアはタクシードライバーのような自由な仕事でも時給4000~5000円。IT、介護、日本語教育、医療……海外でも人手不足が深刻な国って色々あるんですよ。
そこでの経験は、日本の居酒屋でバイトするのとは異なります。語学ができるし、外国人の考え方もわかってきたり。
ご興味ある方はちょっと調べてみてください。