【いつ始めるべき?】就活、こうなる人は負け組候補です

 突然ですが、実力はピカイチの高校球児がいたとしましょう。でも彼の人生初の打席が甲子園の決勝の、しかも勝負が決まる場面だったら普段の実力を発揮できるでしょうか? 見渡せばスタンドを埋める大観衆!自分を映すテレビカメラ! ……私は実力を出せないと思います。

 なのに就活の面接では同じことをやっちゃう人がいるんです。いやむしろ、そっちが多数派かもしれません。志望度が低い企業で練習せず、初打席を志望度が高い業界にしちゃう人。これ、おかしいですよね?

 場慣れって大事なんですよ。私は20年以上「就活の先生」をしてきましたが、面接でガチガチになっている人がいい評価をもらった例を知りません。むしろ「こう言えば俺のこと、私のこと、気に入るんでしょ?」くらい慣れててもらったほうがいい。「この話、ここで声を大きくすると笑いがとれるんだよな…」くらいネタ化してたほうがよくて、相手に質問されてから「えーと」と考えてるようじゃダメなんです。
 私の調べでは「内定率」が全く異なります。教授の推薦やコネもない状況で上場企業を受けた場合、最初に受けた企業から内定をもらえる割合は10%未満ですが、10回を超えると20%以上にあがってきます。

 早く始めたほうがいい理由、実はもう1つ、メチャメチャ大きいものがあるんです。
 就活って多くの業界で、最初に大きめの企業、次第に中堅、という順番で採用が始まるんです。仮にテレビ業界なら、東京キー局と大阪の局。少し遅れて名古屋や福岡の局、そこから地方局、といった順番です。なぜなら小さい企業が先に採用を始めて内定を出しても、同じ学生が大企業に採用されたら、やっぱり内定を辞退しちゃうからです。
 なのに多くの就活生がこの失敗を犯します。大きい声で言いたい。バカでかい声で叫びたいです。

「大企業の面接で場慣れして、中小企業の内定を勝ち取る」って、それ、あまりにもったいないですよ!

 いえ、中小企業は決して悪いものではありません。若いうちから重要な仕事を任せてもらえたりして、後ほど詳しくお伝えしますが、大企業より仕事が面白いことが多いくらいです。実力を付ければ大企業に高給で転職することも可能だし、大企業のヒラより中小で偉くなる方が稼げるかもしれません。しかし社員数1000人以上の企業と社員数10~99人の企業の生涯収入を比較すると……

・大企業は約3億2100万円
・小さい企業は約2億2200万円
※北陸銀行調べ https://www.hokugin.co.jp/cs/increase_insurance/contents/003.html

 月々の給与に置き換えれば3対2。もちろん「傾向」にすぎないけれど、中小の社員が20万円もらっていたら、大企業の社員は同じ年齢で30万円もらっている計算になります。やっぱり、就活は早めに始めるべきゲームなんです。

長期休暇にやるべきことは「場慣れ」!

 では、就活はいつ始めるべきでしょうか? ズバリ……

「理想を言えば大学2年生の夏休みには始めてほしい。でも大学3年生の夏休みまではまだ間に合いますよ。それを超えると遅くなるほど不利ですよ」
 といったところです。

 理由は、長期休暇が残っていれば「大ネタ作り」と「場慣れ」ができるからです。この2つについては別の動画でじっくり話しますが、簡単に話すと……

 まず「大ネタ作り」は、面接でがっつり話せるネタ作りです。仮にイベント会社や結婚式場やホテルで働きたいなら、夏休みや冬休みに他国のイベントや結婚式やホテルを見てきて熱く語るなど、面接官に「この学生、本当にこの業界に興味あるんだな。この仕事がやってみたいんだな」と思ってもらえるネタをつくることを指します。

 「場慣れ」は、「見知らぬ大人と仕事モードで話すこと」に慣れておきましょう、ってことです。インターンシップ等で社会人と話すことと、実際に面接を受けること、2つの方法があり、なかでもインターンシップは長期休暇に合わせて行われることが多いんです。すなわち、早めに始めれば有利になります。実際に社会人と話し、飲みに行ったりもして、「これは砕けた言い方だけど失礼じゃないんだな」とか「社会人はこういう時にこう対処するのか」と掴めれば面接時の緊張感は半分くらいなくなりますよ。

 ようするに、大学2年生のうちからざっくり、就活を意識して長期休暇を過ごし、社会人と関わっておいてほしいんです。次に、3年生の夏休みくらいからは、がっつりエントリーシートを書いたり、友達と面接練習をしたり、マイナビやリクナビの就活フェアに参加したり、いわゆる就活っぽいことを始めてください。

 そして、第一志望の企業の一次面接の前に、少なくとも面接を10回ほど受けてください。もし内定も持っている状態ならなおよいですよ。

 そんなわけで、就活は序盤で決め切りましょう。最後にもう一つ、序盤は有利なことがあるんです。それは……

「周囲の学生が準備不足だから内定がとりやすい」

 これです。だから、チャッチャと場慣れして、周囲がうかうかしているうちに大手から内定をもらう、序盤で決め切っちゃう、これが就活の黄金パターンなんです。
 ここまでわかって、でも動いてくれない人は……そんな人がいなくなるよう、あえて可哀そうな言い方をしますが、はっきり言って「負け組」です。
 悲しいことに、それでも、なかなか動かないのが人間なんですけどね。

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