面接突破率が爆上がりする【ナンバーワン戦略】

 ある時、旅行会社に転職したいという社会人がきました。「自分の推しポイントはどこですか?」と聞いたら、彼女は「旅行が好きです」と言います。
「そういう人いっぱいいるよなぁ」と思いませんか?
 とはいえ続きを聞いてみると、彼女は「今まで7か国に行ってきた」と言います。それも南極のようなレアな場所じゃなくて、普通に韓国やアメリカです。正直、別に珍しくもありません。
 そう、ここで第1の結論、行ってみましょう!

 自分のウリを考える時、この「割と普通ですよね?」「そういう人、いっぱいいますよね」「それ、ウリになってないですよね」というツッコミ、凄く大事なんですよ。

 じゃあ、7か国という数字を22か国くらいまで盛ればいいんでしょうか? まあ、私は盛ることは止めません。ライバルも盛ってきますし、面接官側は調べようもないから、なくはない戦略です。でも今回はそういう話じゃないんです。
 ここで第2の結論を言いますね。

大したことが言えないなら、範囲を狭めましょう!

 例えば「安く旅行することに関しては、かなり詳しいですよ」ならどうでしょう?
 エクスペディアの特徴はこうで、トリップ.comの特徴はこれ、エアトリはこれ。だからこの国にはこんなサイトを使ってこんな時期に行くのが一番! みたいな狭い範囲でなら「私はこれ、こだわってます、すごいですよ、知識ありますよ」と言えそうですよね。面接対策として、今から調べまくって、凄く詳しい人になることだってできそうです。

 例えば「細かく計画を立てることに関してはマニアックなくらいこだわります!」という話ならどうでしょう?
「飛行機や列車の予約は当たり前、ググり倒してその街の名物を探し、Googlemapとトリップアドバイザーを駆使して一番おいしいお店も突き止めます。列車に乗る時も、有名な山や海を見るため、座席を列車の進行方向右にとるか左にとるかも考えます。私、旅に関しては本当にマニアックなんです」……ならどうでしょう?

 私が旅行会社の面接担当者なら「この人材、欲しい…!」と思いますね。

「旅行が好き」な人はいっぱいいます。というより、旅行会社の面接に来る人なら、誰でも「旅行が好き」と言うでしょう。焼肉屋で「お肉、好きですか?」と聞くくらい、見えてる答えです。
 そういうフツーの答えからは人柄も見えません。どんな人かもわかりません。
 でも、もうちょっと範囲を狭めると、人柄がにじみ出てくるんです。

焼肉屋で「肉は好き?」って聞きますか?

「いろんなところに行きたいから、とにかく格安で旅行をしてきます」と言われれば「アクティブな人なのかな?」と思いますし、「私、見知らぬ街で知らない人と話すのが大好きなんですよね」と言われれば「人見知りしないんだね。営業に向いてるかもね」と人柄がわかってきます。

焼肉だって同じですよ。「とにかく食べ放題でがっつりいきます。焼肉キングのキングって呼ばれてます!」なら「元気そう!」と思いますし、「とにかく自分は肉のサシにこだわりがあるんです。あぶった瞬間にとろける細かいサシがですね…」なんて話せば「なんかこだわり強そう」と思いますよね。

でも「焼肉が好き」と言われたら? 「わりと当たり前ですよね」となっちゃうわけです。

なぜこの方程式が成り立つか。

面接とは個性を売るものなんです。
何かの「売り場」と同じなんです。

 例えばスマホ売り場に行くと、最新のiPhoneのような「王道」もあれば、画面の小ささがウリ、カメラがウリ、電池のもちがウリ、AIがウリ、安さがウリとか、いろいろありますよね。そんな中、スマホ売り場で「スマホいかがですか?」とか言われたら困りますよね? 「私、安いスマホがほしいんですが」とか、範囲を狭めないと選べませんよね?

 面接は売り場と同じで、個性を売る場所なんです。なので個性が伝わるまで、範囲を狭めてください。

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