面接官の立場になると絶対やっちゃいけないことがよくわかる

なつめ

「面接、緊張するなー」なんて言いますが、面接する側も緊張してるものなんですよ。

その通り。面接室は実弾が飛び交う命がけの戦場。躊躇なく引き金を引ける就活生だけが生き残る……。

シロクマ

どんな会社だよ

なつめ

今日は「面接官の考え」を聞いてほしいんです。就活生は「冷たくあしらわれるんじゃ」と思うかもしれませんが、そんなことないんですよ。

まず、企業は採用するためにコストをかけています。

・求人広告費
・大学での説明会広告、合同説明会ブース代
・採用ホームページ制作、パンフレット印刷費
・採用担当、面接官などの人件費
・オンライン面接システム利用料、交通費・宿泊費補助

加えて、エントリーシートづくり、応募対応、選考、面談などに時間的コストもかかっています。

計算方法や企業の知名度によってまちまちですが、面接に学生を1人呼ぶために、企業は5~10万円のコストが必要とも言われています。

面接官の多くは「就活生の良いところを見つけたい」と思って面接に臨んでいるんです。

なつめ

また、企業は「炎上」も恐れています。面接官が就活生を馬鹿にしたようなことを言って炎上、プライバシーを深堀して炎上、といったことがないよう、企業の人事は、面接を担当する社員に「こんな質問は避けてね」というマニュアルを作っている場合が多いんです。例えば……

・出産後も働けますか?
・男性/女性には難しい仕事だけど大丈夫?
・お父さんお母さんはどんな仕事をしてるの?

といった、性別やプライバシーに関わる質問はNGにしている場合がほとんど。もちろんパワハラもNGで、「そんなんじゃ社会人になれないよ!」的な発言など論外です。

私は就活生に常々「面接はスマホで録音しておいてね」と言っています。何かパワハラや、容姿をからかうような言葉があったら、容赦なくSNSでばらまくか、事後、人事に訴え出てください。

シロクマ

面接官も気ままに質問してるわけじゃないんだね

なつめ

気ままだなんてとんでもない。面接官は戦略的に質問をしていますよ。ちなみに私は、いつも「就活生が訴えるべきポイント」として下の3つ挙げています。

「その仕事に向いているか?」
・「一緒に働きたくなる人柄か?」
・「伸びしろはあるか?」

これ、同時に面接官が聞きたいことでもあるんですよ。例えば読者の皆さんは、私・なつめがバイトは何をやってたかとか、興味あります?

たしか時給20ペソでチャーハンにグリーンピース乗せるバイトしてたんだよな?

なつめ

まあ、誰も私のバイトの話なんかに興味ありませんよね。でも面接では普通に「バイト何やってましたか?」って聞かれたりします。

なんででしょう?

理由はあなたがバイトに臨む姿から、あなたの伸びしろや、あなたの人柄や、あなたがどんな個性を持っていて、何に向いている人なのかを探っているわけです。

なつめ

たまに「スタバでバイトしてました。スタバって~」と職場の良さを語ったり、業務内容を事細かに語ったりする就活生がいますが、これは的を射てない答えなんです。面接官も「聞きたいのそこじゃないんだけどな」と思いながら聞いてます。

一方、「車いすのお客様がいらっしゃると、パッと椅子をどかしてた」なんて話なら、面接官は「ああ、気が利くんだな」とか「接客が得意そう」なんて思うわけです。

バイト先はスタバでもドトールでもコメダでも、どこでもいいんですよ。

逆に、ウケてるつもりが滑ってる話とかあるの?

なつめ

ありますよ。面接官も飽き飽きしてる話。例えば…

① 「アルバイトで接客を頑張りました」
飲食店、コンビニ、居酒屋で「笑顔を大事にしました」「お客様に感謝されました」

② 「サークルや部活でリーダーでした
「まとめ役として苦労しました」

③ 「ゼミで研究を頑張りました」
「発表会のために努力しました」

これは「もう100回聞いた」状態です。

なつめ

ただし勘違いしないでください。アルバイトの接客の話や、部活のリーダーの話が悪いわけじゃないんです。伝えるべきことは、あなたの性格や人間性だから、そこが伝わるように話すならいいんです。

例えば……

「カフェのバイトで心掛けていたことがあるんです。朝の掃除の時、棚の下とか、照明の上とか、目に見えないところもキレイにしていたんですね。私、人の目につかないところで何をやっているかが大事だと思っていまして~」

という話なら就活生の人柄や考え方がわかりますよね。「カフェのバイト」までは、いかにも「定型」って感じですが、そこから先に個性が出ています。

じゃあ最後に、今回も「裏技」みたいなものはないの?

なつめ

ありますよ!

まず、面接官も人間です。大人だって、気遣いをしてもらったり、褒められたりすると嬉しいんです。

帰り際に「私が答えやすい雰囲気を作ってくださってありがとうございました」とか「笑顔が柔らかくて、とても答えやすかったです」なんて言い残してくると、意外と「一緒に働きたい人」「人柄」アピールになったりするんですよ。

面接中、相手のどこをほめるか考える、くらいの余裕があってもいいかもしれませんね。

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