【就活で役立つニュース解説】アメリカ、ベネズエラに侵攻

面接で「気になるニュースは?」と聞かれることあります。そんな時のために、ニュース解説のコーナーも設けました。今回は米国のベネズエラ侵攻のニュースです。
前提「どんな事件?」
2026年1月3日、アメリカがベネズエラに対して軍事行動を起こし、ニコラス・マドゥロ大統領を拘束しました。事件の背景には、トランプ政権が掲げた公式な理由と「裏の理由」があります。
- 公式な理由:麻薬テロリズムと市民の保護
トランプ政権は、今回の軍事作戦が正当なものであるとするため「対麻薬戦争」を挙げています。
麻薬密売の撲滅: アメリカ側は、マドゥロ政権が「麻薬国家(ナルコステート)」と化しており、アメリカ国内で深刻な社会問題となっている合成麻薬フェンタニルなどの密輸に関与していると非難してきました。
指名手配犯の拘束: マドゥロ大統領は以前からアメリカで「麻薬テロ」の容疑で起訴・指名手配されており、今回の作戦は「法の執行」という形式を取っています。
人道的介入: 長年の経済崩壊と抑圧的な統治により、数百万人の難民が発生している状況を「地域の不安定化」と見なし、民主主義を回復させるための介入であると主張しています。
- 裏の理由:資源の確保と反米勢力の排除
原油を我が物に: ベネズエラは世界最大の石油埋蔵量を誇る国家。反米的なマドゥロ政権を排除し、親米的な政府を樹立することで、米国に有利な形で同国の石油資源を確保しようと考えているのではないかと言われています。
反米勢力の排除: ベネズエラは中南米におけるロシア、中国、イランの最大の拠点となっていました。アメリカと非常に近い地域から、これらの国の影響力を一掃したい、という思惑があるのではないかと指摘されています。
同時に、トランプさんは「力強い指導者の演出」も考えているのではないかと言われています。日本人が埼玉のクルド人問題を不安に思い、時に憤るのと同様に、米国民は不法移民問題やフェンタニル危機に苦しんでいます。トランプさんは、軍事力を使って元凶を叩くという方法で、「強い指導者」のイメージを示そうとしている、とも言われています。
就活の面接、特にマスコミや広告会社の面接で「気になったニュースは?」「理由は?」と聞かれることがあります。そんな時の返し方、上/中/下はこちらです。
・下
単に「こういうニュースだった」という説明をする
ネットが出どころの怪しい感想で返す
・中
ありきたりな感想つきで返す
・上
自分なりの視点(人生観、歴史観などの価値観)を加えて返す。
なぜ、多くのメディアでアメリカの動きが危険視されているの?
「正しい目的があるなら、なぜ責められるのか?」という疑問は、非常に重要で本質的な問いです。
結論から言うと、国際社会には「たとえ目的が正しくても、やり方がルール(国際法)を破っていれば、それは認められない」という大原則があるからです。
危険な理由1. 「国家主権」というルールの破壊
国際社会には、「どんな国であっても、その国のことはその国の国民が決める(主権)」「よその国の政治に口を出さない(内政不干渉」というルールがあります。簡単に言えば、「よその家の教育方針が気に入らないからといって、隣の人が土足で上がり込んで親を縛り上げてはいけない」という理屈と同じです。
もしアメリカの「正義」が認められてしまうと、次は他の国(ロシアや中国など)が「自分たちの正義」を理由に、別の国に侵攻することを正当化できてしまいます。
危険な理由2. 「力の支配」への逆戻り
第二次世界大戦後、世界は「強い国が弱い国を力でねじ伏せる時代」を終わらせようとしました。国連が作られ、国際法で「国連安保理の許可がない限り、軍事攻撃は認めない」とされたのもこのためです。
しかし今回のような一方的な攻撃は、せっかく築き上げた「言葉とルールで解決する世界」を壊し、強い国が勝つ弱肉強食の時代に戻してしまう可能性があるのです。
就活の面接ではどう話すべきなの?
ではさっそく「上」の返し方の例をあげます。
・上 自分なりの視点(人生観、歴史観)を加えるレベル
中でも注意点がいくつかあります。
「極端な結論も、普通の結論もいらない」
例えば生活保護は必要か必要じゃないか、という話があります。「税金の無駄遣いだ」と断じたとして、面接官がこう思っていたらどうしますか?
「いや、生活保護は一般市民にも恩恵がある。いわゆる「無敵の人」が増えて、犯罪が増加したらどうするの? 稼げない人を追い詰めるより、最低限、生活が成り立つようにすることで犯罪を防いでいるんだよなぁ」
すると当然「この学生は浅いなぁ」という感想を抱かせてしまいます。じゃあ「生活保護には一般的な市民にも恩恵があるので、最低限、生活が成り立つようにすることは大事です」と答えて「税金の無駄じゃないの?」と思われても困ります。
じゃあ何を話せばいいの? と思いますよね。答えは両論併記です。その見本を見せるためにも、ここで「上」の答え方をお伝えします。
アメリカのベネズエラ侵攻に注目しています。私はこの事件を、『国際社会が、失敗国家をどう扱うべきか』という壮大な実験の一つだと捉えています。
過去を振り返れば、人類は独裁や共産主義、そして現代のリベラリズムに至るまで、どんなルールが正しいのか実験を繰り返してきました。しかし、独裁は暴走し、共産主義は自由な発展を阻害し、国境もなくそう、というリベラルな政治も、移民を入れると治安が悪化するという矛盾にぶつかっています。
今回の侵攻は、対話で解決不能な『失敗国家』に対し、大国が外科手術的に介入したらどうなるか、という極めてリスクの高い実験だと感じています。この結果が平和を呼ぶのか泥沼を呼ぶのか、その『答え合わせ』を注視しています。
次のポイントは、面接を受けに来た企業とは関係ないことを話すことです。
「世界はこうだから、私はこうしたい」という方程式が完璧に組み込まれています 。 ただのニュース解説を超えて、「自分は歴史をどう見ているか」を伝えています。
かつ、どちらかの肩を持っていません。
「アメリカの動きは危険」と言い切って、逆に面接官が心の中で「いや、失敗国家には介入するしかないでしょ」と思っていたら? 逆も同じで、どちらかに肩入れするのはリスクがあるのです。
しかし上の例は、注視すると言っています。
久々に、就活で使えそうなニュースがあったので解説してみました。ぜひ感想をお寄せください。
